この一ヶ月、6AU8Aシングル真空管アンプに少しずつ手を加えていきました。
最初は真空管自体の交換です。
真空管のメーカーを変えると音が変わるという話を聞いて、
春日無線さんでデフォルトのGE製とRCA製を付け替えて聞かせてもらいました。
RCA製の音が出た瞬間、「あっ!これ欲しい」という事になりさっそく購入しました。(2本で1,050円)
結果はGE製の高音が強調された感(それもそれでいいんですが)が少し薄れ、中低音が骨太になった感じです。ジャズや60-80年代ロックに最適。
何かとJimmy Pageばかり音的にも目立つLed ZeppelinでJohn Paul JonesのBassラインとかしっかり出てきて、やっぱりLed Zeppelinの初期ってYardbirdsの延長だったのねなんて感じたりして。
で調子に乗っての第2弾は、真空管シングルアンプはカップリングコンデンサを交換するといいってネットの徘徊中にそこここで見かけたので、カップリングコンデンサの交換です。
手前の黄色がデフォルトのコンデンサ、後ろが今回交換した東一のビタミンQ 0.047μF。秋葉原ラジオセンターの三栄電波さんで1個420円で購入しました。
エージングに100時間程度必要との事で時間がかかりましたが、確かに音が優しくなったように感じます。
ただ音の変化は真空管交換の時の劇的変化はありません。
真空管アンプに限らずアナログアンプ全般のPowerOn直後の音は、その特性から痩せていて1時間程度待たないと実力の音が出てきません。
朝食後のお茶を飲む短い時間でもいい音楽を耳にすればいい一日が始まりそうな気分になれるとして、毎朝出勤の準備をしながら音楽を聴いている自分としては少しでもこれを改善できないものかと思うのでした。
プリアンプを導入するといいらしいと聞いたのですが、プリアンプはさすがにすぐに導入できないので、放置状態になっていたミキサーをプリアンプの代わりにしてみました。
SPIRIT by Soundcraft FOLIO Notepad
このミキサーは10年ほど前に雨宿りのつもりで渋谷ビックカメラに立ち寄ったらワゴンセールで安くなっていたので、安さと大きさとNotepadという名前だけで購入したものです。
導入に当たり仕様も含めてネットで調べてら、プロ御用達で手放す人が少なくオークションでも高値で取引される名機だそうで、我が家にあるものは購入した時期や色などでシリーズ中もっとも音質の良かった初期型のようです。
で音のほうはどうかというと、高音から低音まで滑らかになった感じでしょうか、豊かになったとも言えます。顕著に良好だったのが室内楽かな、音が痩せている状態ではちょっと聴くに耐えないCDも問題なく再生してくれます。
ただ真空管アンプが温まってしまえば音楽ソースによってはミキサーを通さないほうが良い場合もあります。
真空管アンプに手を出すまで、音の変化はスピーカー>アンプ>CDプレイヤーと勝手に確信していました。しかし我が家では真空管アンプに関しては真空管アンプ>スピーカー>CDプレイヤーの順番に音が変化していきます。
なので「この自作スピーカーってこんな奇麗な音が出せるんだ」とセッティングを変える度に毎回自画自賛しています。
知り合いの家にあるかなり古いラジカセもどきについていたスピーカーに真空管アンプを接続して鳴らしてみた事があるのですが、知り合いはホントにビックリしていました。
おかげで・・・。
そろそろ味スタに向かう時間です。